一戸建て住宅の中で建売住宅よりも注文住宅の方が人気がありますが、注文住宅を建てるとなるとなかなか理想通りの設計をするのは難しいのです。どのような点が難しいかと言えば窓と収納です。過去に賃貸住宅に住んだことがある人であれば収納に困ってた人が多いのではないでしょうか。1人暮らしであればそれほど気になりませんが、家族暮らしで2 LDKや3 LDKに住んだ経験があれば、その収納の狭さには愕然とするはずです。
最初の夫婦だけで入居した賃貸住宅も子供が1人、2人と増えていくうちにものが増えていき、やがて収納には収まりきれず、一部屋まるまる物置のようになってしまうこともあります。そこで、注文住宅を建築する場合には収納を増やそうとする人が多いのです。ただ、収納を増やしすぎると住宅の有効面積が減少するだけでなく、物が増えてしまいます。そのような理由から、賃貸よりは収納を増やすべきですが、むやみやたらと収納は増やすべきではないのです。
窓に関しては、あまり日当たりが良くない賃貸住宅に住んでいれば窓を増やしたいと思うのが普通です。例えば、北側の部屋に窓が2つの方角にある場合と、同じく北側に部屋があり、窓が1つしかない場合では明るさが全然違うのです。たとえ南向きでなくてもその部屋の明るさは窓の数や面積と比例するといっても言い過ぎではありません。ですが、窓の増やし過ぎは、ものを置くときに問題が発生します。
部屋の中に机を置く場合はいいですが、背の高い本棚やタンスなどを置く場合には、窓があると置くことができません。正確に言うと、窓があってもおく事はできますが窓の意味がなくなります。そうだとすれば、窓を増やす場合でもしっかりと計算して増やすべきなのです。